1.溶融亜鉛めっきに関する日本規格
● JIS H 8641 溶融亜鉛めっき
● JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法
2.種類及び記号
めっきの種類及び記号は表-1の通りとします。
表-1 種類及び記号
種類
| 記号
| 適用例(参考)
|
1種A
| HDZ A
| 厚さ5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類、
直径12mm以上のボトル・ナット及び厚さ2.3mmを超える座金類 |
1種B
| HDZ B
| 厚さ5mmを超える鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍜造品類
|
2種35
| HDZ 35
| 厚さ1mm以上2mm以下の鋼材・鋼製品、
直径12mm以上のボトル・ナット及び厚さ2.3mmを超える座金類 |
2種40
| HDZ 40
| 厚さ2mmを超え3mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍜造品類
|
2種45
| HDZ 45
| 厚さ3mmを超え5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍜造品類
|
2種50
| HDZ 50
| 厚さ5mmを超える鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍜造品類
|
2種55
| HDZ 55
| 酷な腐食環境下で使用される鋼材・鋼製品及び鋳鍜造品類
|
【備考】
1.HDZ 55のめっきを要求するものは、素材の厚さ6mm以上であることが望ましい。
素材の厚さ6mm未満のものに適用する場合は、事前に受渡当事者間の協定による。
2.表中、適用例の欄で示す厚さ及び直径は、呼称寸法による。
3.過酷な腐食環境は、海塩粒子濃度の高い海岸、凍結防止剤の散布される地域などをいう。
3.めっきの品質
めっきの品質は、次による。
- ①.外観
- めっきの外観は、受渡当事者間の協定による用途に対して使用上支障のある不めっきなどがあってはならない。
- ②.付着量及び硫酸銅試験回数
- めっきの付着量及び硫酸銅試験回数は、表-2の通りとします。
- ③.密着性
- めっき被膜は、素材表面とよく密着し、通常取扱いでは、はく離又はき裂を生じないのでなければならない。
表-2 付着量及び硫酸銅試験回数
種類
| 記号
| 硫酸銅試験回数
| 付着量 g/㎡
| 適用例(参考)
|
1種A
| HDZ A
| 4回
| ---
| 28~42(推定)
|
1種B
| HDZ B
| 5回
| ---
| 35~49(推定)
|
2種35
| HDZ 35
| ---
| 350以上
| 49以上
|
2種40
| HDZ 40
| ---
| 400以上
| 56以上
|
2種45
| HDZ 45
| ---
| 450以上
| 63以上
|
2種50
| HDZ 50
| ---
| 500以上
| 69以上
|
2種55
| HDZ 55
| ---
| 550以上
| 76以上
|
【備考】
1.めっき膜厚とは、めっき表面から素材表面までの距離をいう。
2.1種A及び1種Bの平均めっき膜厚欄の数値は、硫酸銅試験回数から推定した
最少めっき皮膜厚さの範囲を示す。
3.平均めっき膜厚は、めっき皮膜の密度を7.2g/cm3(立方センチメートル)として、
付着量を除した値を示す。
1.めっき膜厚とは、めっき表面から素材表面までの距離をいう。
2.1種A及び1種Bの平均めっき膜厚欄の数値は、硫酸銅試験回数から推定した
最少めっき皮膜厚さの範囲を示す。
3.平均めっき膜厚は、めっき皮膜の密度を7.2g/cm3(立方センチメートル)として、
付着量を除した値を示す。